いなべ市|情報誌「Link」2017年3月号(vol.159)
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農業公園で働く女性は現在4人。そのうちの1人が、杉山ひろ子さんです。 枝打ちされた枝をを整理したり、梅の実の収穫後に梅ジュースや梅エキスを作ったりしているそうです。 「拾い集めた枝を破砕機に入れ、堆肥にし、梅やぼたんの肥料にもしています。私たちは毎日同じ仕事をするわけではありません。その日の公園の状況や季節、天候に応じて、いろいろなことに取り組んでいます」 変化に富んだ仕事について話すとき、杉山さんからは笑顔がこぼれます。しかし、苦労していることもあります。 「自然が相手の仕事ですので、夏場の草刈りなどは手が回らないこともあります。特に女性の働き手が少なくて困っています。昔は10人いたので、もう少し増えてくれると嬉しいですね」 農業公園で働く楽しさややりがい、そして厳しさも杉山さんの言葉からは伝わってきました。毎日を新鮮な気持ちで梅エキスは耳かきひとさじくらいを口に含み、お茶で飲むと飲みやすいです。昔から体に良いと言われています。1瓶50gの梅エキスに2㎏の梅が使われているんですよ!地域、世代を超えてつながりを9月に梅酒を発売 農業公園で採集した梅の実を100パーセント使用し、梅酒が作られました。全国的に珍しい純米大吟醸の梅酒で、使用されている米は菰野町の関取米。また、企画や製造には三重大学生物資源学部の学生が関わっています。 平成28年11月に試作品が完成し、12月23日に発表会が行なわれました。スッキリとした味わいが特徴。今年9月の本格販売に向け現在準備しています。 いま、農業公園から地域や世代、官民を超えたつながりが生まれています。◀梅エキスおすすめの飲み方!◀近藤善子さん農業公園の梅の実菰野町発祥 関取米▲菰野町福王神社での試作品発表会(写真提供「三重の梅酒プロジェクト事務局」) 梅酒 紅こうすい翠うめじゅ。水、お湯、ソーダなどで割って飲めます▶杉山さん(上)、ぼたんの摘花(下)42017.3 Link
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