いなべ市|情報誌「Link」2017年3月号(vol.159)
3/20
児玉善蔵さんは農業公園の草創期から公園づくりに携わってきました。水はけの悪い原野を拓いたところへ計画的に植栽をし、18年かけて現在の公園をつくったそうです。 児玉さんは、農業公園で働き始めたときのことをこう話しています。 「もともと植栽などの仕事をしていたわけではありません。どこに何を植えるかなど、専門の人から教えてもらい、知識や技術を少しずつ学んできました。この辺りでは獣害が深刻です。それを減らすための公園を皆で目指しました。梅の実はサルが食べないため、重点的に植栽することとなりました」 高齢者の皆さんが一から始めた公園づくり。現在では梅が約4,000本、ぼたんが約5,000本植えられています。特に花の時期にはまつりが開かれ多くの人が訪れています。 「梅まつりとぼたんまつりが農業公園のお披露目の場です。ここで働く私たちは、お客様に喜んで頂くために1年かけて仕事をしています」 遊びに来た人に「今年の花もきれいになった!」と言われるのが、公園を管理している皆さんにとって一番嬉しいことだそうです。 2月中旬には梅まつり、4月下旬にはぼたんまつりを開催予定です。大切に育てられた梅やぼたんの花と香りを楽しんでください。▶梅まつりのお知らせは裏表紙です 農業公園で働く皆さんが力を入れている作業の一つは、梅林を一望できるスペースの整備です。 梅林公園エリアの高台に階段を作り、頂上には展望台を設けます。梅まつりに合わせ、高齢者の知恵を結集して作業を進めています。フォトスポットとしてもおすすめです。1年の仕事はお客様のためとっておき梅林鑑賞展望台眺めて、撮影!児玉さん(上)、石積み作業。公園づくりがはじまった頃から一つ一つ積まれ、現在では梅林の景観をより見ごたえのあるものにしています(下左)、破砕機で梅の枝をチップに(下右)階段を上ると…展望台からの眺め1月11日の様子です。開花が楽しみですね。32017.3 Link
元のページ
../index.html#3