いなべ市|情報誌「Link」2017年1月号(vol.157)
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向こう数十年の癒しを創造次世代を担う庭師水谷智樹 植木の剪定や石張りなど空間を彩る職業、庭師。市内を中心にお客様の自宅に駆けつけ、癒しの空間を提供するのは、庭師歴9年目を迎える水谷智樹さん(35歳)です。 いなべ市で生まれ育った水谷さんは、子どもの頃から木や土などいなべの自然と触れ合うことが好きだったと話します。 水谷さんは現在までたくさんの現場に携わってきました。「職人は現状に満足しないこと。まだまだ一人前にはほど遠く、少しでも早く親方の技術に近づけるよう、常に120%の力で仕事に臨んでいます」と、飽く無き向上心は職人のプライドを感じさせます。 庭師の魅力を「お客様の自由空間に快適さ、癒しを与える仕事。自分が作るものが何十年も残っていく分、責任はありますが、良いものができるとそれ以上のやりがいを感じます。芸術的な面もあり奥深いですが、日々勉強です」と笑顔で話す水谷さん。 技術を受け継ぎ、次世代へ引き継いでいくため、水谷さんの職人の道はこれからも続きます。 元々、ものづくりに興味があった水谷さんは、ゼロから形にしていく職人技に憧れ、27歳の時、造園職人の道を歩むことを決意しました。当時は、職人ならではの「見て習え」という教育方針でした。自分なりに考え、実践しては怒られる、の繰り返しだったといいます。職人紹介みずたにともきさん1981年いなべ市生まれ。いなべ市在住。㈱GARDEN ART(大安町石榑東)勤務。生まれてから一度もいなべを出たことがなく、生まれ育ったいなべで働くことが当たり前と感じている。水谷智樹さんGARDEN ART重機を操り庭に張る石を運ぶ(写真右)石の自然形を活かした乱張り(写真左)42017.1 Link

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