いなべ市|情報誌「Link」2016年11月号(vol.155)
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おいしい水って? 「水がおいしい!」と感じる条件は何でしょうか? 私たちが日常で使う水には、いろいろな成分が含まれています。井戸水、渓谷を流れる水、湧水、ミネラルウォーター、そして水道水にもたくさんの成分が含まれており、その種類と量によって感じる味が異なります。天候や温度など、水を飲むときの条件もおいしさの感じ方に影響します。では、「おいしい水」とはどのような水なのでしょうか? 今回はいなべ市の水道水について紹介します。 水道工務課  72-2724水質項目町(水源別)員弁町北勢町大安町藤原町阿下喜南中津原田辺大井田宇賀宇賀渓丹生川石榑北山石榑北蒸発残留物(mg/ℓ)7297~13012011011086~9762140~170130~1408686硬度(mg/ℓ)4490~100937447~604928110~12093~1004859遊離炭酸(mg/ℓ)19106.91516186.31414198.4過マンガン酸カリウム消費量0.8以下0.4以下0.4以下0.4以下0.4以下0.4以下0.9以下0.4以下0.8以下0.8以下0.5以下臭気度3以下3以下3以下3以下3以下3以下3以下3以下3以下3以下3以下残留塩素0.1~0.20.1~0.20.1~0.20.2~0.30.1~0.30.1~0.20.1~0.20.1~0.30.1~0.40.10.1~0.2水質項目影響数値説明蒸発残留物まろやかさ30~200mg/ℓ水が蒸発した後に残る物質で、成分は主にミネラル分。多く含まれると苦みや渋みなどを感じるが、適度に含まれると、こくのあるまろやかな味がする。硬度まろやかさ10~100mg/ℓ主なミネラル分である、カルシウムおよびマグネシウムの含有量を表す。おいしい水の条件としては、硬度成分が適度に含まれることが必要である。硬度の低い水は「軟水」といい、味にくせがない。一方、硬度の高い水は「硬水」といい、しつこい味を感じるほか、人によって好き嫌いが分かれることが多い。遊離炭酸清涼感3~30mg/ℓ水に溶けている炭酸ガスのことで、水にさわやかさを与える一方、多すぎると刺激が強くなってまろやかさが失われる。 過マンガン酸カリウム消費量-3mg/ℓ以下水に含まれる有機物の指標。多く含まれると渋みを感じる。臭気度不快感3以下水についているにおいの強さを表す(においの種類は関係ない)。カビ臭や藻臭など、水に不快なにおいが付いていると、まずく感じる。残留塩素異臭味0.4mg/ℓ以下水道水中に残留している、消毒用の塩素のこと。衛生上、水道水は塩素が0.1mg/ℓ以上残留していなければならないが、残留塩素の濃度が高すぎると、いわゆる「カルキ臭」の原因となる。 水温清涼感20℃以下冷たい水は、生理的においしいと感じる。また、水を冷やすとカルキ臭などのにおいが気にならなくなるため、水をおいしく飲むことができる。 昭和59年に、当時の厚生省が、日本の水道水のおいしさの現状とその背景などについて調査し、おいしい水の水質要件を検討するために「おいしい水研究会」を設立しました。この「おいしい水研究会」において示された水質要件に、いなべ市の水道水の水質を照らし合せてみます。○「おいしい水」の水質要件○「いなべ市の水道水」※平成27年度測定値(遊離炭酸のみ平成28年度測定値)上記の表より、いなべ市の水道水は、一部で硬度が高い地域がありますが、「おいしい水」の要件をほぼすべて満たしています。いなべ市は、「おいしい水」を皆さんにお届けしています。122016.11 LinkPick UP!ピックアップ

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