いなべ市|情報誌「Link」2016年9月号(vol.153)
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 小中学校の給食は、市内共通献立を栄養教諭たちが作成しています。際理解も給食から国食物アレルギーいなべ市長 日沖 靖 給食の現場で今、最も気を使っているのが食物アレルギーへの対応です。そば、落花生はもとより、えび、かに、卵に牛乳、小麦など・・・お米をアレルゲンとする子もいます。 まず、病院でアレルギーテストを受けてもらい、その結果を基に保護者と話し合い、原因となるアレルゲンを完全に除去した除去食を作ります。食材だけではなく、調味料にもアレルゲンが含まれていないか十分に確認し、混入を防いでいます。 そして、食器にはその子の名前が明記され、一般の給食とは別に慎重に配膳されます。個人によってアレルゲンが異なるので、世界で1つの特別メニューです。現在、約50人に1人の割合で除去食を実施しており、年々増加しています。 安全性を第一に、日々、美味しい給食を提供していただいていることに感謝します。市長コラム飯にもこだわっていますご 学校給食の米飯の提供の仕方は各学校により異なります。藤原学校給食センター供給校はセンター内で、自校方式の学校は自校で炊飯し提供しています。 大安学校給食センター供給校用に、ご飯を炊飯、配送しています。給食用の米は鮮度を保つため、低温倉庫(15℃以下)に保管。約1週間分を目途に精米します。 白米以外に、いなべで昔から作られている赤米を混ぜることもあり、子どもたちにその食感を楽しんでもらっています。 未来を担う子どもたちを、食の面でお手伝いをしていると思うと、非常に張り合いがあります。 6月にはペルー、7月にはブラジルの料理を給食で出しました。ペルー料理は「ロモサルタード」。牛肉とトマトを炒め、フライドポテトを混ぜたものです。1月の「世界の給食週間」のときにも出しましたが、時期柄トマトが手に入らずにんじんで代用。ペルー出身の児童に「トマトだともっとおいしいよ」と教えてもらい、再挑戦しました。 外国籍の児童にも喜んでもらいたいという思いで、ブラジル料理も提案しました。こういった献立が、児童が日本以外の国を理解するきっかけになればと考えています。ミエライスサービス株式会社代表取締役 出口文也さんより良い給食を目指し研修会も行います今年の稲もすくすく育っています▲一人一人の除去食を準備しています。除去してある食材も明記し、確実に本人に届けます。山郷小学校栄養教諭 駒月智子先生藤原学校給食センター栄養教諭 斎藤綾乃先生 大安学校給食センターだけは炊飯を外部委託し、供給校に配送していますが、他と同じく温かくおいしいご飯を届けています。こだわりやその想いをうかがいました。52016.9 Link

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