いなべ市|情報誌「Link」2016年7月号(vol.151)
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受診率向上の取り組み いなべ市の高い受診率の背景には、皆さんの高い健康意識はもちろんのこと、市民の皆さんの負担を軽減し、スムーズに受診できるいなべ市独自の工夫があります。また、これから受診を始めようと思う人に対しても、気軽に受けられたり、毎年継続して受診できたりするような環境作りを目指しています。検診に対しての一般的な不満の声と共にいなべ市独自の工夫を紹介します。急用ができて、検診に行けなくなったよ受診者の都合により日程を変更することができます。私は国民健康保険に加入しているけど、特定健診やがん検診を一度にまとめて受けられないの?いなべ市は国民健康保険加入者を対象に、受診者の負担を減らすため、がん検診と特定健康診査を同時に受診できる人間ドック(総合健診)を実施しています。検診って待ち時間が長いわよね検診場所が混雑しないよう、毎年3月初旬に受診希望申込書を各個人に郵送し、受診希望者数の把握を行い、日程・時間を割り振っています。忙しいから1日で終わらせたいんだけど肺がん検診以外のがん検診は全て同日で受診できるようにしています。なかなか毎年はうけないんだよな…本年度に受診した人は、翌年度新たに申請をしなくても自動的に本年度と同じ検診を受けられるようにしています。(変更のある場合は申請が必要)いなべオリジナルいなべオリジナルいなべオリジナル市長コラム 私の兄はアメリカで空手の道場を営んでおり、頑健そのもの、検診など受けたことなどありませんでした。しかし、一昨年、60歳で大動脈破裂。人工血管を移植し、一命を取り留めたものの、健康を過信していたと悔いていました。 一方、市内のある人は胸部検診で肺に影があると言われ、タンを取って精密検査。肺がんとわかり直ぐに手術。幸い、早期だったので他に転移はなく、もう5年様子を見ています。あの時、検診を受けていなかったらこんなに軽くはすまなかったと胸を撫で下ろされました。この人のように毎年数名の人が検診でがんを発見されています。しかし、がんと言っても最近では、早期に発見して治療すれば、ほぼ完全に治ります。肝心なのは早期に発見できるかです。 誰しも健康で過ごせることが何よりの幸せです。過信せず、病気になる前に自分の体を少し気遣ってみませんか。いなべ市長 日沖 靖後悔する前の検診▲体内の臓器を検査する内視鏡の先端52016.7 Link

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