いなべ市|情報誌「Link」2016年5月号(vol.149)
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5 にぎわいと活力を描く5-1 【シティセールスといなサポ】 地方創生の流れの中、「選ばれる自治体」を目指して自治体間競争が激しくなっています。何もしない、何もできない自治体は消滅自治体へ向かうことを示唆します。自治体の営業によって、認知度を向上させ全国から人を呼び込むことがシティセールスです。「グリーンクリエイティブいなべ」をキャッチフレーズに、いなべの自然とアウトドア、農と食、クリエイティブな人々をセンス良くコーディネートし売り込む営業活動を、名古屋を中心に展開しています。 平成27年度は、ミッドランドスクエアや星が丘テラス、栄などで若者やファミリー層をターゲットにアウトドアのミニ体験やメタルアートの実演、いなべ産有機野菜のテストマーケティングを行い大好評でした。山好きの若い女性が集うイベントには東海地区をはじめ全国から参加者が集い、その様子がメディアや参加者のSNSなどを通して全国に発信されました。 平成28年度は認知度の向上はもとより、若者の起業支援や交流事業を通して、いなべに魅力を感じるファンを増やし、一人でも多くの人の移住や定住につなげたいと考えます。具体的には、2月から全国のいなべ市を応援する人々の登録制度「いなサポ」が始まり、いなべの魅力や情報の発信など、シティセールスをサポートしていただきます。さらに、ふるさと納税制度も充実させ、ネット受付の開始や特典、返礼品を大幅に拡充します。5-2 【TOJいなべステージ開催】 昨年5月、世界の銀輪がいなべに集結しました。ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ(TOJいなべステージ)の観客数は1万8千人。アジア最高レベルの自転車レースのスピードと魅力を体感しました。自転車レースを見たことのない人や地域の人も沿道に駆けつけ、カラフルなチームジャージを身にまとい、猛スピードで駆け抜ける各国の選手に歓声を上げました。今年は6月1日に開催し、いなべを世界に発信します。 また、TOJいなべステージの開催を契機に、「自転車を活用したまちづくり」に取り組みます。いなべサイクルツーリズムのホームページを通じて、サイクルスポットや観光スポット、サイクルラックを設置したお店を紹介しています。昨年秋には自転車競技やトークイベントを開催して市外から自転車好きの人を多く迎えました。今後はレンタサイクルステーションを整備して市内を自転車で周遊観光できる事業を進めます。5-3 【空き倉庫をリノベーション】 名古屋にある覚王山商店街の活性化の象徴として知られる覚王山アパートは、築50年の古い建物を改築して若手の芸術家の工房やギャラリーとして活用され、多くの若者で賑わっています。アパートの賑わいにとともに周辺のシャッター商店街も息を吹き返し、商店街全体が活気のある街へと変貌を遂げました。 市内に残された唯一の商店街である 元気に遊ぶ員弁東保育園の園児たちTOJいなべステージ(梅林公園)92016.5 Link
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