いなべ市|情報誌「Link」2016年5月号(vol.149)
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くの方を迎え入れることができます。ショートステイ棟では、宿泊体験から自立した生活が送れるように訓練ができます。各種の訓練に対応できる新しい設備を整え、就業訓練や生活訓練を充実させ、障がい者の自立支援に取り組みます。平成28年度に着工し、平成29年度の完成を目指します。3-3 【親亡き後の生活の場】 高齢化が進み、親亡き後の障がい者の生活の場が整っていないことが親や本人の大きな不安となっています。親亡き後を見据えた障がい者の生活の場を確保するために、梅戸北教育集会所を解体し、その跡地に障がい者グループホームを建築します。入居用7部屋とショートステイ用3部屋、身体的重度の障がい者にも対応できる設備も整え、平成28年度末の完成予定です。3-4 【地域包括ケア始動】 高齢者が住み慣れた自宅や地域で最期まで暮らし続けられるように、「医療・介護・介護予防・生活支援・住まい」の5つのサービスを一体的に受けられる支援体制を築くことが地域包括ケアシステムです。これまでの「病院完結型」の医療から、在宅医療と介護を一体化して自宅で最期を迎えられるような「地域完結型」の医療にシフトします。 この仕組みづくりは自治体に委ねられており、地域の特性、地域の力を活かした、「ご当地ケア」の構築が必要です。この地域の力を掘り起こすために、平成28年度から生活支援コーディネーターを新たに配置します。市内のボランティア団体の活動状況やサービスの担い手の状況を把握し、地域が必要としているサービスの掘り起こしや地域が求めるサービスの洗い出しを行います。平成29年度はさらに増員して各種関係機関とともにきめ細やかなネットワークの構築に取り組みます。 また、平成28年度から介護予防を重視した取り組みとして、介護認定を受ける前から参加できるケア事業を開始します。予防事業から介護サービスまで切れ目のない一貫したケアを実現します。3-5 【チャイルドサポートセンター】 発達に支援が必要なこどもを、出生から就労まで途切れなくつないで支援するチャイルドサポート事業。行政の縦割りを越えて、母子保健、保育、教育、障がい福祉の各部門がプロジェクトチームを構成して事業を促進しています。平成25年度から平成27年度までの3年間、国からモデル地域として指定され、全国から高い評価を得る取り組みとなりました。 平成28年度から教育相談に関する予算を一元化させ「チャイルドサポートセンター」の開設に向けて部局や施設の連携を強化します。また、保育、学校、保護者からの相談に迅速な対応ができる調整監と言語の相談指導ができる言語聴覚士を配置し、困難なケースにはスーパーバイズ(高度な専門家の助言)を活用して相談支援体制の充実を図ります。3-6 【歯周病の予防検診】 成人の8割が「歯周病」を患っていると言われています。歯周病は40代以上の人が歯を失う原因の第1位。自覚症状がなく進行するため、気づいたときには歯を失っていることもあります。また、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病を悪化させる原因であることもわかってきました。歯の健康が、全身の健康につながることから、ライフステージの節目となる40歳、50歳、60歳、70歳の人を対象に歯周疾患検診を実施します。早期発見、早期予防により歯周病の進行に歯止めをかけます。片づけやすく工夫されたおもちゃ置き場(員弁西保育園)審査委員長賞 バルボサナオキさん(阿下喜小5年)72016.5 Link

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