いなべ市|情報誌「Link」2016年5月号(vol.149)
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員弁高校)北側に接続する市道笠田新田中央線(全工事区間140m)は、災害時の避難路として整備します。道路用地を確保するため地権者の理解と協力を得ながら国の交付金を活用して進めます。 同じく災害時の避難路として利用する御薗グラウンド南側から県道四日市員弁線を結ぶ市道楚原中央線(全工事区間500m)は、残る110mを市単独事業で進めます。 また、三岐鉄道大安駅から線路沿いに笠間保育園までを結ぶ市道江丸線(全工事区間820m)は、すれ違いが困難な狭小区間が長いため、国の交付金を活用して平成28年度から拡幅工事に着手します。2-4 【人にやさしい道路】 通学の歩行者や自転車の安全を確保できる自転車歩行者道(自歩道)を設置し、人にやさしい道路整備を国の交付金を活用して進めます。三岐鉄道大泉駅からいなべ総合学園高校までの市道西方上笠田線で1,700mの自歩道を整備します。この内平成27年度に320mを整備し、平成28年度には800mを整備します。 また、国道421号から市道門前桑名線につながる市道大安東部線では自転車の利用が多く、安全確保が必要なことから2,700mの自歩道を整備します。平成27年度に260mを整備し、平成28年度に560mを整備します。この自歩道設置工事に合わせて、水道管布設工事を同時に進めます。この工事は、県が計画する大安町大井田といなべ総合学園付近を結ぶ「いなべ大橋」に架設する非常時の水道連絡管に接続するための先行工事です。将来を見越した効率的なインフラ整備を行いコスト削減に努めます。2-5 【ため池の安全】 東日本大震災では、ため池の決壊により氾濫水が土石流となり農地だけでなく民家を押し流し甚大な被害をもたらしました。また、近年多発する集中豪雨によるため池の決壊も起こっています。安全な生活を守るため、ため池の安全対策が必要です。 そこで、ため池89箇所の耐震診断結果をもとに、平成27年度にため池改修事業計画書を策定しました。その中で、危険度が高く、人的被害等が懸念される両ヶ池の防災工事を実施します。平成28年度に実施設計を行い平成29年度から平成32年度までの4年間をかけて県営事業として進めます。 また、平成27年度に作成したため池ハザードマップを活用して、ため池が決壊した場合の浸水想定区域や避難所を周知し減災対策にも取り組みます。2 暮らしの安全を描く2-1 【防災機能の充実】 大規模な災害が発生した場合には、全国の消防や警察、救助機関などの様々な応援が行われます。応援部隊が活動できる救援基地や物資の受け入れ場所、避難所になる防災拠点を新庁舎の周辺に整備します。防災拠点は市の中心で、インターチェンジや国道にアクセスしやすく、広域的な活動拠点としても機能を十分に発揮できる場所が理想です。阿下喜地区に災害時の緊急避難場所に指定する公園や防災訓練所、備蓄・防災倉庫、資材置場などを計画し、約23,000㎡の用地を国から7割の財政支援を受けて確保します。災害対策本部となる新庁舎とともに防災機能を高め、災害に強い安全なまちづくりを目指します。2-2 【大安地区消防団詰所の整備】 地域のHERO、消防団員が活動拠点とする消防団詰所を整備します。大安地区にある4分団すべての詰所は老朽化しているため計画的な建て替えが必要です。平成28年度は南分団詰所を梅戸北に移転して建て替えます。 また、平成29年度には北分団詰所の建て替え計画を進め、地域防災の充実強化を図ります。2-3 【安全で快適な生活道路】 安全で快適な生活を送るために生活道路の整備は欠かせません。また、生活道路と幹線道路が一体的に機能する道路整備や防災拠点への避難路の確保も必要です。 国道421号から御薗グラウンド(旧ため池ハザードマップ52016.5 Link
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