いなべ市|情報誌「Link」2016年5月号(vol.149)
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財政状況1 過去最大規模の予算 平成28年度の一般会計予算は昨年度より13億円多い248億円を計上し、過去最大となりました。増額の要因は、笠間小学校や員弁東保育園、障がい者施設、新庁舎など建設事業費が23億円、臨時給付金などの補助金が2億円、福祉手当などの扶助費が2億円増えたことによるものです。 一方、公債費は過去の建設事業費を償還したことにより昨年度よりも14億円少なくなりました。今後、平成30年度の合併特例債の借入期限に向けて教育や福祉施設の建設事業費とその借入金を返済する公債費の増加が予想されます。2 法人市民税の減少 市税は79.7億円と昨年度より1.5億円減少する見込みとなりました。要因は法人市民税の減少です。自動車産業の業績は回復に転じているものの、積極的な設備投資と賃上げの影響で法人の利益の増加が見込めないこと、そして法人税割の税率変更から、法人市民税は昨年度より39%少ない4.7億円の減少を見込みました。個人市民税は景気の回復による個人所得の増加から昨年度より0.7億円多い23.6億円、固定資産税は企業の設備投資の拡大から償却資産にかかる増収が見込めるため昨年度より2.3億円多い44.3億円としました。また、市たばこ税は3.1億円と実績を踏まえて若干の増加を見込みました。3 地方交付税の大幅減少 普通交付税は、市町村の基準となる収入額と需要額の差額を財源不足分として国から交付されます。平成28年度は昨年度より3億円少ない21億円を見込みました。これは合併特例措置の終了に伴う縮減措置が3割から5割に引き上げられることが主な要因です。地方交付税の総額は、合併後11年目からの5年間で段階的に縮減され、16年目の平成31年度からは特例措置がなくなり、平成26年度のピークから20億円の減収が予想されます。特別交付税は東員町との定住自立圏構想の取り組みによる特別措置などを見込みますが、被災地域への配分強化の影響から昨年度より0.5億円少ない2.5億円としました。歳出予算1 都市のすがたを描く1-1 【杜(もり)の庁舎】 新庁舎の建設は用地取得を終え、平成28年度に実施設計、平成30年度の完成を目指して進めています。予定地は阿下喜斎場周辺の森林地帯、新庁舎は豊かな樹木に包まれた「杜の庁舎」をコンセプトとしました。建物は地上2階の低層で4つの棟に分散配置することで、圧迫感の無いボリュームを抑えた構造です。 新庁舎では行政棟、議会棟の他、新たに「保健センター」を併設しプライバシーに配慮した健康診断や障がい児の療育を始めます。さらに、市民活動の中心となる「シビックコア」も併設し、食堂と会議室を備えた交流のスペースを創ります。 新庁舎は各庁舎に別れていた部署が集約するため、専門的な相談が1箇所で済ませることができ業務も効率的に進めることができます。しかも、現在、各庁舎で行っています総合窓口業務は、北勢庁舎を除いて支所として残し、これまでと同様の業務を行いますのでご安心ください。 また、庁舎周辺には全国屈指のパにぎわいの森(イメージ図)▶撮影協力:平成27年度 魅力いっぱい いなべを描こうコンクール ((一社)いなべ市観光協会主催) 入賞者のみなさん ※学年は27年度32016.5 Link

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