いなべ市|情報誌「Link」2016年5月号(vol.149)
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いなべ市のアウトドアの魅力を伝えるイベント(星ヶ丘テラス)阿下喜の街を覚王山商店街のように新たな活気を創造する街へ再生します。  昨年10月、「阿下喜秋ノ市」で4,000人もの人出で賑わった西町通り。その通りに面する空き倉庫を若手工芸家たちの工房や若者の創業活動の拠点となる「阿下喜倉庫」として整備します。感性の高い人たちをターゲットにしたショップやギャラリーも備え、都市部からも注目されるスポットとして売り込みます。昭和の香りが漂うレトロな街に賑わいが蘇り、若者や起業家がその道に賭けた生業(なりわい)を起こす活気あふれる街への復活を期待します。5-4 【昭和の学び舎(や)を復元】 一昨年、昭和初期のモダンな建築様式の旧阿下喜小学校「桐林館(とうりんかん)」が国の登録有形文化財に指定されました。その優雅な姿を写真に収めようと多くのカメラマンが訪れています。一方、外観とは対照的に内部は古い民具や農具などの展示室として利用されてきました。そこで、建物の内部も昭和初期のたたずまいを復元し、映画のロケ地や観光資源として地域のにぎわいに活用できればと考えます。5-5 【眠る資源 空き家の活用】 平成25年に総務省が発表した空き家の数は全国で820万戸、総住宅数に占める割合は13.5%にまで達しています。人口減少社会では、空き家が加速度的に増加し、中山間地をはじめとした市内各地でも目にします。空き家は管理の課題もありますが、若者や移住者の住宅として活用できます。 平成28年度は市内の空き家を把握し、「空き家対策計画」を策定します。また、空き家改修の補助を行い、移住を支援する「空き家リノベーション事業」に取り組みます。県の補助金を活用し、県外からの移住者に住宅改修費用の1/3(上限100万円)を補助します。地域活性化策として空き家の活用と対策に本格的な取り組みを始めます。5-6 【グリーンツーリズムの推進】 都市部の人が田舎を訪れ、魅力を感じ、田舎暮らしをしてみたい。農山村地域での交流、さらには移住へのきっかけにするのがグリーンツーリズム。平成27年度から京都産業大学と四日市大学に地域資源の調査を委託し、若い学生の感性で農山村の魅力の発掘が始まっています。鼎地区では定点カメラによる獣害調査や地区の子どもたちとの交流など7泊8日の合宿を行いました。立田地区では小学生の地元愛を育むスタンプラリー「タツタンピック」が学生の企画で平成28年2月末に開催しました。(いきいきマイタウンP17) 平成28年度は「いばら餅づくり」や「あほ炊き」など、食を中心に地区の方が選んだ素材による交流イベント“小さな取組”を始めます。地域にとっても学生や都市部の人との交流は地元の良さを再認識するチャンスになり、若者の定住と移住の促進につながるものと確信しています。5-7 【地域おこし協力隊の活躍】 都市に住む人材を受け入れて、地域振興の活動を行う「地域おこし協力隊」が“地方を変える力”として全国で注目されています。豊かな自然に恵まれた地方に興味を持ち、都会を離れて地方で生活したい、地域社会に貢献したい、自然と共存して仕事をしたいと発起した10人がいなべに移り住みました。現在、自転車のまちづくり、蕎麦の振興、アウトドア情報発信、獣害対策などさまざまな分野で地域活動が始まっています。地域おこし協力隊にかかる空き家バンクに登録中の物件102016.5 Link

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