いなべ市|情報誌「Link」2015年11月号(vol.143)
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日紫喜 幸久さん36歳一生この仕事をしていく。エラくても楽しくやっていきたい 農業の専門学校を卒業後、20歳の時から農業を始めた日紫喜幸久さん。今、考えると、椎茸の栽培をしていた父親の背中を見て育ち、中学校の時から家業を継ぐことを考え始めていた。 椎茸の栽培を始めて間もなく、北金井の農家組合から「高齢で田んぼをする人がおらんから、やってくれないか」と頼まれた。規模の大きい稲作は経験がなかったが、コンバインなどの農機を修理することが得意なこともあり、日紫喜さんは稲作に向いていたようだ。  台風18号が過ぎ、ようやく稲刈りができるようになった日、員弁町西方で日紫喜さんが稲刈りをしていた。 「天気次第で作業は待ったなし。自然相手が一番大変。だけど、天候が悪かったことを言い訳にはできず、品質は落とせない」 今は、化学肥料を使わず、米ぬかを用いた有機肥料を使って米を栽培している。甘みの強いお米になる。「お客さんの子どもがうちの米でたくさん食べるようになったと聞くと嬉しい。自分の子どもに食べさせる米のように、お客さんにも安心安全でおいしい米を届けたい」とこだわりを見せる一方、市内4つの農家で作ったハト麦をJAみえきたと一緒にオリジナルハト麦茶をペットボトルにして販売するなど、新しいことにもチャレンジしている。 地域の田畑を預かって耕作する地域活用型農業の方法については北勢町に住む先輩に一から教わった。「僕は人に恵まれている。情報交換ができる若い仲間もいなべには、たくさんいて助け合っている。これからは同一の業種でお互い協力していく時代。僕ももし、誰かに頼られるなら、包み隠さずサポートしていきたい」と仲間を大事する。 「これから、一生この仕事をしていく。地域の人が自分のことを、田んぼを頑張ってやっている人と思ってもらえたらうれしいし、農業っていいなと思ってもらえるように努力していきたい」米、麦、大豆、 ハト麦 ほか作っています1.笠田新田の大豆畑2.西方で稲刈り3.運転中は刈り取る稲を確認しながらの作業4.この日は弟の治彦さんがお手伝い 5.幸久さんのお子さんたち。検査皿でお米をチェック!6.海外の耕作機械のミニカーは幸久さんのコレクション。みずほのおかげ市場で展示中7.30kgの米をひょいっと担ぎびっくり。1日に200袋を運ぶこともあるという124536742015.11 Link42015.11 Link

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