いなべ市|情報誌「Link」2015年10月号(vol.142)
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心をつかめるものにすることが大切●期間 10月13日(火)~25日(日)    ※10月19日(月)は休館日●時間 11:00~18:00●場所 gallery noivoi    (名古屋市天白区弥生が岡107-1)●観覧料 無料 gallery noivoi  052-836-2058 横田さんが用いるのは、乾漆(かんしつ)という技法。粘土で形を生成したら、石膏で型取りします。粘土を抜いた石膏型を体の部分ごとに分け、その内側に筆で漆を何度も塗り重ねて、像を制作していきます。地道な作業が続く中で、やっと作品が出来上がった瞬間が、一番嬉しいそうです。 「これからの目標は?」という問いかけに、横田さんは「今後もこの塑像のアートをずっと続けていけたらいいなと思います」と謙虚に話してくれました。 動物の塑像を創作する上で気をつけているのは、写実的・描写的な表現の中にも一味違う、見る人の心をつかめるものにする、ということ。誰の目にも魅力的なものを制作したい、と意気込む横田さんの今後の活躍に目が離せません。◀▲固まった石膏型をパーツに分け、内側にペースト状にした漆を塗って、像を制作していきます。最後はこれらの石膏と漆の全パーツをくっ付け、石膏部分だけをはがして塑像が出来上がります▲壁に貼り付けられた画像を見て、まず粘土で動物を作成し、その次に粘土の上を石膏で覆って型にします◀塑像の内側は、このようになっています。漆の層の厚さは5mm程度。しかし内部が補強されているので、塑像は想像以上に丈夫な造りになっています横田千明展のお知らせ 20年前、名古屋の覚王山商店街には閉塞観が漂い、空き店舗が4割を占める程に衰退していました。その活性化を託されたのが石黒靖敏氏。現在、総務省の地域人材として阿下喜の活性化や新庁舎の賑わいをプロデュースしていただいている方です。 さて、その覚王山商店街の活性化の象徴となっているのが覚王山アパート。築50年の古いアパートを改築し、若手の芸術家の工房やギャラリーに開放しました。すると、芸術のもつ独特な雰囲気がオシャレ感となり、芸術や工芸には縁の無い人も立ち寄る名古屋の新名所になり、空き店舗は無くなり、春秋のイベントには10万人を超す来場者で溢れる活気ある商店街に変貌しました。 いなべの街も若き芸術家が集い、オシャレな街に変貌することを期待します。市長コラム覚王山アパート内にある工房兼ショップ「針金細工 八百魚」の作品覚王山アパートいなべ市長 日沖 靖72015.10 Link

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