いなべ市|情報誌「Link」2015年5月号(vol.137)
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42015.5 Linkは5期15年の歳月を経て高齢者を社会全体で支える仕組みとして定着してきました。制度は公費50%、保険料50%の財源で運営され、今年は6期目、3年ごとの料金改定が行われます。 保険料は地域の介護サービスの給付状況に基づき算出され、いなべ市の保険料は介護施設の充実と利用者の急増を反映して月額基準額が5,426円と、これまでの3,819円から42%、1,607円引き上げられます。保険料上昇の要因は通所介護サービスの需要が著しく増加したことや、新たに小規模多機能型居宅介護施設や認知症対応型共同介護施設の整備が計画されているからです。保険料の伸び率は県内で最も高くなりますが、三重県市町の平均保険料は5,735円と推定され、いなべ市はまだ下回っています。2-3 <障がい者の働く場所> 障がい者の自立に欠かせないのが社会参加、特に就労の機会です。一般就労に適さない障がい者の働く場を公設民営方式で充実させます。阿下喜のたんぽぽ作業所と本郷のふじわら作業所は、いなべ市が建設し、社会福祉協議会が運営しています。建物は老朽化し、就労訓練や生活訓練の設備もありません。そこで、老朽化で利用できない北勢体育館を解体し、その跡地にショーから高く評価されています。長さ15m以上の橋梁は106橋あり、長寿命化修繕計画を策定して健全度を基準に修繕を行っています。平成26年度までに3橋の修繕工事を終え、27年度は北勢町鎌田橋と藤原町野尻橋の修繕工事を行います。老朽化する橋梁の維持管理を計画的に行い、道路交通の安全確保と橋梁の維持管理コストの削減に努めます。1-3 <自歩道・グリーンベルトの設置> 歩行者や自転車の安全性の向上を図る歩道と自歩道の整備を進めます。市道大安東部線の歩道は、国道421号・高柳から市道門前桑名線・梅戸北までの2,900mを計画し、平成27年度は宇賀川までの820mを整備して28年度に完成予定です。市道西方笠田線の自歩道は、いなべ総合学園高校から北勢線大泉駅までの1,700mを計画し、平成27年度は500mを整備して29年度に完成予定です。 また、員弁東小学校の通学路の農道にグリーンベルト(路側帯のカラー塗装)を700m設置して通学路の安全対策に努めます。1-4 <溜池災害の防止> 地震や豪雨による溜池の決壊を防ぐため、既に市内の溜池89か所を耐震診断しました。その診断結果に基づき、特に決壊すると大きな被害が懸念される員弁大池、笠田大溜、両ヶ池の3ヶ所の改修事業計画を策定し、必要な工事を実施します。 また、溜池のハザードマップの作成に取り掛かり、溜池が決壊した場合、想定される浸水被害地域、避難所の位置などを地図上に盛り込み公表します。溜池災害の発生に備えて迅速な避難や適切な対応ができるように防災意識の向上を図ります。2 命を支える  2-1 <いなべ市地域医療・福祉計画> 急速な高齢化は医療の現場に大きな影響を及ぼしています。高齢の患者の多くは生活習慣病による慢性疾患を抱え、医療機関も完治を目指す医療から、病気と共存しながら生活の質を維持する医療への転換が求められています。しかし、市が把握できる医療受診動向や疾病のデータは少なく、有効な対応が取れていないのが現状です。そこで、客観的なデータに基づき市民の受診動態を分析し、地域の医療や介護の供給体制の指針となる「いなべ市地域医療・福祉計画」を策定します。2-2 <介護保険料の改定> 平成12年に始まった介護保険制度改修が予定される員弁大池

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