いなべ市|情報誌「Link」2015年5月号(vol.137)
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22015.5 Link平成27年度施政方針た食文化の発信にも努めています。 また、京都産業大学と連携し、空き家の調査とその有効活用など地域課題の解決に向け、学生の若い感性を取り入れた研究が始まりました。さらに、今年は国際自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」を誘致し、「いなべ市」を世界に紹介するとともに、新たな産業の誘致に結び付けられればと考えます。新庁舎の建設も単なる事務所の建替えではなく、市民活動や観光の拠点としての機能を盛り込み、新たな名所にできればと考えます。■ いなべ創生事業 アンケートでは市民のほとんどの方が、いなべの自然に魅力を感じ、愛着と誇りを持っています。そこで、いなべの(グリーン)自然や風土を資源とし、若者や都市住民の生活様式に合い、彼らを魅了する物、事、時を(クリエイト)創造する「グリーン&クリエイティブ・いなべ」を「いなべ創生事業」の理念とします。豊かな自然、つまりはアウトドアを切り口に新たな市場を創造するとともに、いなべの風土から生まれる「農」や「食」を切り口に都会では味わえない「いなべ」の魅力を演出し、人々の流れを創ります。そして、その流れが「いなべ」ならではの新たな産業「ローカルセンスな産業」を生み出し、定住へと結びつくことを期待します。■ いなべブランド いなべ市は行政サービスの質の向上に力を入れ、中でも全国的に高い評価を受けている事業を「いなべブランド」として発信しています。昨年12月、元気づくりの取組が「第3回健康寿命をのばそう!アワード」で厚生労働大臣から優秀賞をいただいたのをはじめ、電子自治体のランキングでは都道府県を含めた中で全国12位、人口5万人以下の都市の中では全国1位、母子保健や障がい児の発達支援、特別支援教育など学会やNHKでも紹介される事業が増えてきました。 集落営農の組織率は88%、市税の収納率は97%とそれぞれ県1位、さらに、道路や橋などの社会資本の老朽化が問題となる中で、橋の点検業務■ 地方創生 「消滅可能性都市」896市町村が昨年公表され、全国に衝撃が走りました。これは20~39歳の若年女性が2010年から2040年までの間に半数以下に減ってしまう市町村のことです。政府は地方創生を政策の中心に掲げ、人口減少の抑制や東京一極集中の是正に向けた取組を始めました。 幸い、いなべ市は消滅可能性都市のリストにはありません。いなべ市はこれまで企業誘致に力を入れ、工場立地に成功してきました。その結果、自動車産業を中心に大きな雇用と税収を生み出し、安定した産業基盤を形成してきました。 さらに、一昨年から観光を基盤としたまちづくりにも取組んでいます。自然豊かないなべ市はアウトドアの宝庫であり、中山間地の美味しい農産物を使用しいなべ市長  日沖 靖いなべ市フェア (三重テラス:東京)にて。はしもとみおさんの作品を見る来場者

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