いなべ市|情報誌「Link」2015年5月号(vol.137)
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112015.5 Linkノ市」。都会にはない独特の街並みを歩き、その風情を楽しみたいと、昭和の面影が残る阿下喜に2万もの人が訪れました。「ちょっと贅沢な田舎の街並み」や「昭和の香りがする体験や食」が訪れた人を魅了しました。来訪者と出店者らが各所で交流し、まるで昭和の賑わいが蘇ったようでした。人々が生き生きとして活気ある街であれば、訪れた人はまた来てみたい、暮らしてみたいと思うことでしょう。そんな活気溢れる街こそが、賑わいある街づくりの目指す姿です。 「桐林館」の登録有形文化財指定を追い風に、阿下喜の街並みを再生する「歴史ある街並み活性化事業」に取組みます。6-5 <観光のまちづくり> 農山漁村の自然や暮らし、人とのふれあいを求め、その土地ならではの体験や交流を楽しむ旅「グリーン・ツーリズム」への期待が高まっています。また地域資源を活用した取組が、地域の活性化やコミュニティ再生の切り札として注目を浴びています。いなべ市は平成26年度に総務省の委託を受け、グリーン・ツーリズムの拠点となる空き家などの調査を京都産業大学と連携して実施しました。平成27年度はその調査に基づき、空き家をカフェや民宿として再生するなど、交流の基盤づくりを進めます。 また、自転車愛好者の観光誘致「サイクル・ツーリズム」については、サイクルラックやレンタルサイクルステーションを整備するなど、着実に事業を進め、TOJとあわせて自転車による観光のまちづくりに取組みます。7 情報をつなぐ 7-1 <ホームページと戸籍システムの更新> ITガバナンスランキング全国12位、人口5万人以下の市町村では全国1位と、電子自治体を誇るいなべ市。IT推進体制やセキュリティ管理などが高く評価されています。また、証明書のコンビニ交付サービスもいち早く導入し利便性の向上に取組んでいます。登記嘱託オンライン手続件数が全国1位となったように、常にサービスや業務の品質向上に努めています。しかし、ホームページについては構築後10年が経過し、システムの陳腐化は否めません。このため、平成28年度のリニューアルに向けシステムの基本設計に着手します。 また、現行の戸籍システムを更新し、戸籍事務の正確性と効率性を高めるとともに、平成28年1月から交付されるマイナンバー(個人番号)カードによるコンビニ交付サービスにも対応できるようにします。7-2 <公共施設の管理計画> 公共施設も定期的な保守管理が必要です。しかし、施設の建替えや修繕には多額の費用を要することから、できる限り国からの補助金を利用して行っています。特に、合併特例債の起債期限は平成30年度、公共施設の老朽化対策の財政措置も29年度を起債期限としており、この財政措置に必要な管理計画の策定を急ぐ必要があります。そこで、人口減少を加味した公共施設の需要予測や地域の実情を踏まえ公共施設総合管理計画を策定します。また、平成29年度の決算から、公有財産を取得価格で評価する会計基準から、民間企業と同様に減価償却費を差し引いた残存価格で評価する会計基準への変更が予想されることから、資産管理システムの変更も含め、公有財産の固定資産台帳の整備を進めます。阿下喜秋ノ市◆ 平成27年度 ◆ 施政方針 京都産業大学学生による空き家調査撮影協力:いなべ総合学園高校 陸上競技部
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