いなべ市|情報誌「Link」2015年4月号(vol.136)
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32015.4 Link受動喫煙 とは 受動喫煙とセットでよく耳にする「主流煙・副流煙」。“主流煙よりも副流煙の方が体に悪い”とよく聞きますが、どのくらい違いがあるのでしょうか。 タバコを吸わない方が、喫煙者の煙や吐き出した煙を吸い込むことを受動喫煙といいます。 嗜好品であるタバコですが、受動喫煙による周囲への健康被害が問題となっています。《 主流煙・副流煙の違い 》? 副流煙には主流煙の実に、3~40倍もの有害物質が含まれています。その原因は生成方法にあります。 主流煙は吸った酸素で高温になるため有害物質を分解できますが、副流煙はタバコの先でくすぶるように生成するため低温になり有害物質が多く残留します。ご存知ですか? 煙に含まれる有害物質●ニコチン穏やかな刺激やリラックス効果がある反面、依存性が高く、タバコの煙よりもはるかに多い量を摂取すると死に至ることも…。●アンモニアニコチンを気化するために含まれるアンモニア。気化したニコチンは肺での吸収効率が良くなり、約3秒で脳に届くようになる。●一酸化炭素一酸化炭素が体内に入ると、酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンと結合して、その働きを妨げてしまう。●タールタールという名前の物質はなく、タバコに含まれる発ガン性物質や有害物質の総称をタールという。ニコチンタール一酸化炭素アンモニア主流煙1111副流煙約3倍約3倍約4倍約40倍以上※主流煙に含まれる各物質量を「1」とした時の副流煙の各物質量 「タバコを吸うとがんになる」と一般によく言われます。実際、タバコの煙が原因となる症状は数多くあります。特に見逃せないのが早産や発達の遅れなど、子どもへの影響です。《 受動喫煙による病気 》区分受動喫煙が原因となる症状胎児早産、出生体重の軽度低下など子ども乳幼児突然死症候群(SIDS)、発達の遅れ、小児がん、白血病、中耳炎、ぜんそくなど成人心疾患、肺がんなど▼主流煙(喫煙者が吸い込む煙)▲副流煙(タバコの先から出る煙)TOPICS《特集》 煙からは逃げられない?
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