いなべ市|平成26年度 施政方針
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92014.5 Link3 未来を担う人づくりの形かたち3-1 【保育の充実】 子どもを健やかに生み育てられる環境を目指し、いなべ市は合併以来、様々な取組を進めてきました。この結果、こんにちは赤ちゃん訪問、ブックスタート、お出かけ号による出前広場、子育て応援団、チャイルドサポートなど全国に誇れる事業が数多く誕生しました。 また、老朽化した園舎の建て替えによる保育環境の充実も図ってきました。昨年度は、笠間第1保育園と第2保育園を統合して誕生した笠間保育園が、木材利用の優良施設として林野庁長官賞を受賞しました。阿下喜保育所と十社保育所を統合する(仮称)北勢保育所については、阿下喜小学校の西に建設用地を確保することができました。今年度は敷地の造成を行い、平成28年度の開園を目指します。また、員弁西保育園の保育室の増設、山郷保育所の駐車場整備、ふじわら保育所の空調設備の更新など、保育環境の更なる充実を図ります。3-2 【小中一貫教育】 「いなべの明日を担う、心豊かでたくましい子どもを育む小中一貫教育」をスローガンに、市内全ての小中学校で小中一貫教育が展開されるよう、本格的な協議と研究を始めます。導入の目的はより質の高い教育を実現し、子どもたちの幸せを保障することです。これは保護者や地域の期待に応えることでもあり、いなべの教育を継承し、さらに発展させることにもつながります。 今年度は、学校教職員、保護者、地域関係者による「新しい学校づくり推進協議会」を各中学校区に設置して、一貫教育のあり方を検討し、小中一貫教育推進方針を策定するとともに、教育課程を研究します。また、小中一貫教育の展開にあわせて、新たに校務支援システムを導入し、各学校の情報の共有化や公務の効率化を図ります。 また、いじめ、不登校など教育への悩みに対して、教育研究所に相談員を配置して相談機能の向上を図ります。3-3 【藤原小中学校】 児童数人の複式学級。友達関係の固定化や集団生活の不足など、子どもたちにとって決して良い環境とは言えません。このため、平成24年度に小学校適正規模検討委員会が設置され、学校の適正規模・適正配置について協議されました。また、同委員会の提言を受け、昨年度には新しい学校づくり推進委員会で教育推進ビジョンが審議され、「小中一貫教育」の方針が示されました。この方針に基づき藤原町内の5つの小学校を統合し、新しく建設する(仮称)藤原小学校は、小中一貫教育が進められるよう、藤原中学校の敷地内に整備します。今年度は基本設計と実施設計を行い、平成27年度から工事を開始、平成29年度の開校を目指します。3-4 【学校の長寿命化】 学校は子どもたちが一日の大半を過ごす場であるとともに、災害時には地域住民の避難所としての役割も果たす重要な施設です。このため、学校施設の耐震化は、最重要課題として取組を進めてきました。その結果、昨年度の大安中学校を最後に市内全ての小中学校で耐震化は完了しました。 しかし、経年劣化に対して適切な修繕や改修を行いながら、施設の長寿命化も図っていかなければなりません。このため、老朽化した校舎と体育館の大規模改修を5年計画で進めます。今年度は北勢4小学校と三里小学校のうち2校で実施設計を行います。笠間小学校と丹生川小学校については、老朽化が特に著しいため耐力度調査を実施します。また、員弁中学校と北勢中学校については屋根の防水工事にあわせて太陽光発電を設置し、電気料の軽減を図るとともに環境やエネルギー教育にも役立てます。空調設備がない小中学校の教室には夏休みを利用して空調設備を設置します。3-5 【土曜日教育と放課後の支援】 平成25年11月、土曜授業の実施について国の法令が改正されました。その背景には、土曜日を必ずしも有意義に過ごせていない現状や、学力定着の要請があります。学校・家庭・地域が連携し、より豊かな教育環境の構築十社保育所(左)と阿下喜保育所(右)を統合して、阿下喜小学校の西に北勢保育所(仮称)を建設する予定。
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