いなべ市|平成25年度 施政方針
4/8

南部(中里地区)の施設を公共下水道へ統合し、汚水の広域処理を進めます。まず今年度は統合に必要な都市計画及び下水道認可区域の変更を行います。1-6 下水道料金の改定 下水道や農業集落排水などを利用している人口の割合を「汚水処理人口普及率」といい、いなべ市は99.5%と県内の市では最も高く、全国平均87.6%と比較しても非常に高い普及率を誇ります。この普及率が示すとおり下水道整備事業は、快適で衛生的なまちづくりに大きく貢献してきました。総額450億円もの投資の成果といえます。一方、整備費用を借金で賄ってきたことから、その残高は平成24年度末で139億円、毎年10億円を超える返済を行っています。当然、使用料金だけで支払うことができず、下水道事業と農業集落排水事業の両会計は、一般会計から12億円を超える補助を受け、その額は歳入全体の6割を占めています。赤字運営の要因として、1㎥当たりの使用料単価110円は、近隣市と比較して約25%も低いことが挙げられます。このため、下水道使用料金の改定を行い、標準的な家庭(2ヶ月の使用量40㎥)で約8.5%、315円の値上げとなります。その一方、21㎥未満は一律1500円(2ヶ月)となっている料金を、1000円(2ヶ月)の基本料金に1㎥毎の使用料を加算する方法へと変更することで、使用頻度の低い方は改訂前より安価となります。1-7 歩道と橋を守る 自動車はもちろんのこと歩行者や自転車の通行も多い市道西方上笠田線と市道大安東部線に歩道を設置します。市道西方上笠田線は、北勢線大泉駅から県道大泉多度線を経由し、いなべ総合学園までの1.5km、市道大安東部線は、イオン大安店から宇賀川までの1.2km、それぞれ2.0m幅の歩道を計画し、今年度はそのための測量設計を行います。 また、老朽化が著しい旧306号青川橋については、平成24年度に実施した点検結果に基づき、修繕工事を施し長寿命化を図ります。1-8 ごみ処理施設の大手術 昨年度から一般廃棄物(生活ごみ)を焼却処理する「あじさいクリーンセンター」を大規模修繕し、長寿命化を実施しています。稼動から19年、施設や機器の老朽化が進み、処理能力も低下してきました。新しく建替える費用40億円に比べ、15年間の長寿命化にかかる費用は15億円。環境省の交付金と合併特例債を活用し、平成26年2月に完了する予定です。工事期間中は、処理能力が大幅に低下するため、可燃ごみの処理を市外の施設にも委託しなければなりません。このため、ごみの減量と分別の徹底にご協力をお願いします。2 支え合い共に生きる道2-1 元気づくりで地域を支える 厚生労働省が平成24年度から進めている「介護予防強化推進事業」のモデル地区に全国で13市町村、東海地方では唯一、いなべ市が選ばれました。これは比較的要介護度の低い高齢者を対象に、どのようなサービスを提供すれば効果があがるのかを検証する事業です。具体的には、通所サービスとして運動教室や、訪問サービスとして保健師や理学療法士による自宅訪問を実施し、心身の状況の改善を目指します。さらに必要な場合は、配食やゴミ出し、送迎などの生活支援サービスを提供し、生活全体の改善を図ります。 いなべ市が全国に先がけ築き上げた元気づくりのシステムに生活支援を組み合わせることにより、高齢者が住み慣れた地域で元気に暮らせるまちづくりを進めます。中里南部地区処理施設中里南部地区処理施設中里南部地区処理施設毎日、約32トンのごみが運び込まれる「あじさいクリーンセンター」毎日、約32トンのごみが運び込まれる「あじさいクリーンセンター」毎日、約32トンのごみが運び込まれる「あじさいクリーンセンター」元気づくり体操に取り組む市民のみなさん元気づくり体操に取り組む市民のみなさん元気づくり体操に取り組む市民のみなさん市道西方上笠田線市道西方上笠田線市道西方上笠田線

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です