いなべ市｜平成25年度 施政方針

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　いなべ市が誕生して10年目を迎えました。また、今年は員弁郡が誕生して1300年目の年でもあります。奈良時代、この地は物部氏から分家した猪名部氏が治めていましたが、和銅6年（713年）、中央集権の律令国家を創ろうとする政府の命により「員弁郡」と命名されました。当時、政府は最古の貨幣「和同開珎」を発行したばかりであり、員弁には員（かず）を弁（わきま）えるという意味が込められているとも言われています。　いなべ市は誕生以来、教育と福祉に力を入れ積極的に事業を進めてきました。その結果、建設中の大安中学校を最後に全ての学校、保育所の耐震化が完了します。さらに、母子保健や子育て支援、学童保育、高齢者や障がい児（者）の支援体制の充実に努め、多くの分野で国のモデル事業に指定されるまでになりました。また、下水道の整備率、集落営農の組織率、税の収納率はいずれも県内の市1位であり、電子自治体のランキングでは5万人未満の都市で全国1位に輝いています。これら品質の高い行政サービスを「いなべブランド」と名付け、内外にアピールすることにより、関係する皆さんへの感謝の意を表わすとともに、更なる躍進を目指します。　いなべ市はこれまで企業誘致に力を入れ、工場立地に成功してきました。その結果、自動車産業を中心に大きな雇用と税収を生み出し、安定した産業基盤を形成してきました。昨年末にも大手建設機械レンタル会社「アクティオ」の進出が決まり、平成26年1月の操業開始が予定されています。引き続き、優良企業の誘致を積極的に進めます。　さらに、もう一つの柱として、観光を基盤としたまちづくりに取り組みます。いなべ市には素晴らしい食材や風景、何より元気な市民が活動しています。それらを結びつけ、質の高いサービスを提供できる観光都市を目指します。観光ではその地の人々の暮らし方の豊かさが大きな魅力となります。人々が活き活きと元気に暮らし、まちに活気が溢れていれば、観光客は素晴らしいまちだと実感し、また来てみたい、住んでみたいと思うことでしょう。このようなまちこそが私たちが目指す「市民が主役のまち」であります。いなべの皆さんが心豊かに暮らせ、この地に誇りと愛着を持ち、来訪者に堂々と地域自慢ができる、そんな「いなべ」になれば最高です。 1　過去最大の投資予算　いなべ市の財政を取り巻く環境は、今後6年で大きく変わります。まず、合併市町村に認められた有利な借入金「合併特例債」の発行期限が、平成30年度に迫っています。また、国が市町村の財政力の格差を是正するために交付する「普通交付税」は、段階的に減額され、合併特例措置が廃止される平成31年度の交付金は約20億円と、平成25年度の約35億円から大幅に削減される見込みです。　また、新政権は国土強靭化を掲げ、公共事業の拡大を打ち出しています。国からの補助金が見込める事業を今のうちに進め、将来の緊縮財政にも耐え得る社会基盤を早急に整備する必要があります。したがって、平成25年度の一般会計予算は、大安中学校の建設に14.8億円、あじさいクリーンセンターの大規模改修に10.4億円、防災無線の整備に3.4億円など、投資的経費に約40億円を計上し、総額218.8億円と過去最大の投資予算としました。2　設備投資が支える市税　市税は昨年度と比較して1.1億円多い74.7億円を見込みました。背景としては、リーマンショック以降、大きく落ち込んだ企業収益に回復の兆しが見えることや、企業の継続的な設備投資により固定資産税が安定した財源になっていることが挙げられます。特に、機械や装置などの償却資産による税収の比率が20.1％で全国6位と、いなべ市は財政的にも工業都市という色彩が強いのが特徴です。3　合併特例債の短期償還　合併特例債の償還期間を2年に設定する「短期償還」として、公債費32.1億円のうち10.5億円を計上しました。短期償還のメリットは、積極的な投資をしながらも2年で償還することで将来負担を早期に軽減し債務残高を増やさないこと、併せて元利償還に対し得られる交付税（元利償還額の70％が交付税措置）が2年で確保できることです。具体的に平成25年度は元利償還額10.5億円の70％ 7.4億円が交付税として交付され、来年度に向けての新たな財源となります。4　将来に備えた財政運営　一般的に40億円もの大規模な投資をすれば債務（借入金）は増えます。しかし、合併特例債の短期償還など国の補助制度を有効に活用することにより、平成25年員弁郡1300年の歴史いなべ市10年のブランド化いなべの新たな道企業の進出が決定した「いなべインダストリアルパーク」企業の進出が決定した「いなべインダストリアルパーク」企業の進出が決定した「いなべインダストリアルパーク」財政状況3月に完成した笠間保育園3月に完成した笠間保育園3月に完成した笠間保育園

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