いなべ市|平成24年度 施政方針
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平成18年度から調査を始め、その調査がようやく完了したのです。この結果をまとめた報告書を今年度から2年間かけて編集します。編集にあたっては、2009年度日本植物分類学会賞を受賞された瀬戸剛先生の指導のもと、豊かな自然を支えるいなべを誇れる名鑑となるよう取り組みます。 また、都市整備課と生涯学習課にまたがっていた自然環境に関する業務を教育委員会に統合し、自然学習室を新たに設置します。2-2 〈暮らしを支える水道水〉 水は命の源です。その水の製造工場とも言える浄水場、大規模地震によって施設が破損した場合には、長期間におよぶ断水が余儀なくされます。このため、耐震基準が定められた平成9年度以前に建設された浄水場の耐震診断を行い、その結果をもとに補強工事を実施します。先ず今年度は耐震診断を実施し、平成25年度からは国の補助を受けて耐震化工事を進めます。また、北勢町地区の簡易水道の統合を進めるとともに、渇水期には揚水量が低下する水源地があるため、新たな水源地の確保を進めます。2-3 〈子どもの医療費を支える〉 子どもが病気やケガなどで受診した場合、その医療費の全額を市と県で助成しています。いなべ市ではこれまで、入院については中学生まで、通院については就学前の幼児までが対象でしたが、今年9月から小学生までに支援を拡大します。2-4 〈医療を支える〉 我が国の医療費は毎年約3%増加し続け、各健康保険会計を圧迫しています。特に、国民健康保険は加入者の多くが高齢者であることから財政の悪化が深刻です。いなべ市の前期高齢者(65歳-74歳)の1人当たりの医療費は、平成22年度で約48.7万円と県内平均の45.5万円を上回っています。一方、合併により保険料を低く抑えたため、1人当たりの保険料は9.1万円と近隣市町の平均10.7万円に比べ安くなっています。当然、資金不足が生じ、今まで、一般会計からの繰入金や給付基金を取り崩して補填してきました。しかし、その基金も底を突きました。そこで、平成24年度は保険料を一人当たり平均約5%引き上げ、国民健康保険を持続可能な制度に近づけたいと考えます。 ただし、加入世帯の家族構成に応じて負担していただく応益割合の引き上げは抑え、所得額に応じて負担していただく応能割合を引き上げることで、低所得世帯の負担増を抑えます。2-5 〈介護を支える〉 介護保険が発足した当初、介護保険を使いたくても介護サービスの提供事業者が少なく、利用できない方が見受けられました。近年、介護サービス提供施設事業所の充実は著しく、今年1月で62施設と平成20年の41施設から大幅に増加しました。さらに、近々100床の介護老人保健施設や小規模特別養護老人ホームなど地域密着型の介護施設2事業所の整備も見込まれ、更にサービスの充実が予想されます。 しかし、介護施設が増え充実するということは、介護サービス量が増加し、介護保険料も上がることを意味します。いなべ市の平成24~26年度の月額基準保険料(月額基準額)は3,819円となり、これまでの3,180円から639円の引き上げとなります。改定前のいなべ市の介護保険料3,180円は、三重県市町の平均保険料(月額基準額)4,189円を大きく下回っており、改定後も引き続き、県下でも非常に低額であることに変わりません。2-6 〈斎場を支える〉 人は皆いつか最期を迎えます。それを支えるのが斎場です。かつては各地域で斎場を持ち、自治会で運営されてきましたが、最近は亡くなった方の9割は、市が運営を行っている阿下喜の北勢斎場で火葬されています。しかし、維持管理費の大幅な上昇を受け、斎場使用料の値上げは避けられません。そこで、今年10月より大人料金を1万円から2万円に引き上げたいと考えます。2-7 〈生活を支える廃棄物の処理〉 我々の生活に欠かせないのが廃棄物の処理です。現在、藤原町、北勢町、大安町の一般廃棄物(生活ゴミ)は、あじさいクリーンセンターで処理されています。この焼却施設は平成5年に建設され、8時間で20トンの処理が可能な焼却炉2基を備えています。しかし、建設後19年が経過しており、老朽化が著しく、今年度から2か年かけて大規模改修することとなりました。改修の総額は16.5億円、環境省の交付金1/3と合併特例債の充当により、新設の建築費40億円と比較しても有利であると判断しました。この改修により、さらに15年の延命が可能となります。 また、員弁町の生活ゴミは桑名広域清掃事業組合でRDF化され、隣接する県のRDF発電施設で焼却されています。しかし、県が平成32年度を限りにRDF発電の運営からの撤退を表明していることから、員弁町の生活フクジュソウフクジュソウナツツバキナツツバキトモエソウトモエソウオオキツネノカミソリオオキツネノカミソリはつらつ教室(大安中央保育園の園児と交流)はつらつ教室(大安中央保育園の園児と交流)せとごう5

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