いなべ市|平成24年度 施政方針
2/8

少子高齢化が進む中で我々が目指すのは持続可能な社会です。老朽化したゴミ焼却施設あじさいクリーンセンターの大規模改修を計画するとともに、員弁町のゴミの市内処理化を進めます。また、国民健康保険、介護保険や斎場のサービスと保険料や使用料の均衡を図り、みんなで支える持続可能なまちづくりを目指します。 いなべ市の母子保健、子育て支援、そして特別支援教育は国の推奨モデルとなっており、NHKでも度々紹介され全国的に高い評価を受けています。今年度は発達支援課に臨床心理士を増員するとともに、子育て応援団の参加者を募り、子育て支援の輪を広げます。また、国の表彰を受けたコミュニティスクール事業を北勢地区でも始め、育む力を推進します。 学校教育では独自の学力調査や学級満足度調査を実施し、学力の向上に努めるとともに、郷土いなべの暮らしや文化を学ぶ副読本を基に「郷育」を始めます。 昨年、国道421号石榑トンネルが開通し、滋賀県との交流が活発化しました。また、東海環状自動車道も養老から四日市までを含む全線開通が平成32年(2020年)と発表され、本格的な設計協議が再開しようとしています。この開通により、いなべ市は三重県の北の端ではなく、関西や北陸との玄関口となり、産業の立地条件が大きく変わります。東海環状自動車道の早期開通の要望活動を強化するとともに、インターチェンジの設計協議を通し、新たな産業の誘致など、未来を拓くまちづくりを進めます。 いなべ市の行政サービスには品質が高く全国に誇れる事業がいくつも育っています。それらを「いなべブランド」としてアピールし、さらなる品質の向上と、新たな事業や新たなビジネスを創る力を培います。 幸い、来年(2013年)はいなべ市が誕生して10周年、員弁郡が誕生して1,300年の節目の年です。奈良時代、この地域は物部氏から分家した猪名部族が居住していたことから「猪名部」と呼ばれていました。713年、国の命により「員弁」と改名され誕生した員弁郡は2013年にちょうど1,300年を迎えます。この節目の年に向け、10周年、1,300周年の統一ロゴを作り、あらゆる機会を通じて「いなべ」をアピールできればと考えます。 1 災害から命と暮らしを守る予算 平成24年度予算は、いつ発生するかわからない自然災害から命と暮らしを守るための大型予算となりました。防災無線の整備に1.0億円、笠間保育園、員弁東小学校、大安中学校などの耐震化整備に24.5億円を計上し、一般会計予算は平成23年度と比較して22.6億円多い203.3億円としました。2 低迷する税収 円高の進行や世界経済の減速により、市税収入は平成20年度予算の85.4億円をピークに低迷が続いており、平成24年度は73.6億円の見込みとなりました。いなべ市の税収入は大手企業の設備投資による固定資産税に大きく依存していますが、設備投資の縮小により固定資産税は0.5億円の減少を見込みました。しかし、年少扶養控除の廃止など政府の税制改正により個人市民税で2.6億円の増加を見込んだため、市税収入の前年度比では支える力創る力育む力財政状況拓く力生活に欠かせないごみの収集処理生活に欠かせないごみの収集処理「こんにちわ赤ちゃん事業」で全戸を訪問「こんにちわ赤ちゃん事業」で全戸を訪問いなべブランド冊子いなべブランド冊子石榑トンネル石榑トンネル東海環状自動車道全体イメージ図2

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です