いなべ市|情報誌「Link」2017年4月号(vol.160)
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 元々字を書くことが大好きだったと話すのは、伊藤久子さん(82歳、員弁町)。仕事を60歳で退職してから、趣味として書道を始めたそうです。筆で書くとできる字のかすれた部分が好きで、自分のイメージ通りに作品が書けるように日頃から字と向き合っています。 伊藤さんは「字を書く時は適度な緊張感があり、集中しないと書くことができないので、生活にメリハリがつきますよ。」と話してくれました。日頃の緊張感のおかげでしょうか。82歳とは思えないエネルギーに満ち溢れた人でした。「字を書くことで  生活にメリハリが」藤原小・中学校の門柱に刻む字を書したのは、藤原中(白瀬小)卒業生の長野友香さん(27歳、藤原町)です。中学3年の時、高円宮杯で内閣総理大臣賞を受賞し、今も書道を続けています。書した字は、生徒が見やすいようバランスを重視し、筆圧や強弱の付け方など毛筆の良さを活かしました。「刻まれた字を見て、字に興味を持ってほしい」と長野さんは話します。 先輩の想いが後輩に届きますように。母校の門柱となる字に想いを長野さんが書した門柱に刻まれる文字いなべ総合学園高等学校書道部左:部長の藤田寛子さん(2年) 右:書道部の皆さん待ってま~す!!書道部は、平成26、27年度にみえ高文祭の書道部門で特選を受賞し、全国大会に出場している実力のある部です。平成28年度は全国大会出場を逃してしまいましたが、来年度に向けて日々書道に励んでいます。また、依頼があれば、書道パフォーマンスをするなど、活動はさまざま。 3月25日(土)~30日(木)、イオン大安店2Fでいなべ総合学園書道部・美術部展を行います。美術部との共通テーマ「春」の作品も展示します。楷書行書草書篆てん書隷れい書伊藤さんが書した作品お気に入りの作品(左から「今を生きる」、「一期一會」 )52017.4 Link

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