いなべ市|平成26年度 施政方針
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82014.5 Linkた麻生田水源地の建設工事は井戸の掘削が終わり、今年度は建屋の建設及び管路布設工事を進めます。また、安全に給水するためには、延長600kmを超える膨大な管路の計画的な更新が不可欠です。耐震性に優れた最新の管路に更新し、水圧・水量の安定化と漏水防止を図ります。今年度は北勢町ニ之瀬地区と大安町梅戸地区で工事を進めます。 水源の安定化と施設維持コストの削減を図るため、北勢町にある4つの簡易水道を上水道へ統合しています。既に小原一色と北部簡易水道が完了し、今年度は川原簡易水道の統合工事を進めます。 災害時にも安定して給水できるよう、配水池の耐震補強、緊急遮断弁や非常用発電設備の整備も不可欠です。今年度は耐震補強が必要な阿下喜、新町、宇賀渓の配水池の補強に着手します。2-5 【汚水処理の基盤強化】 下水道は、私たちの快適な暮らしや河川環境を守る重要な施設です。しかし、地中にあるため、あまり目にする機会がなく、その恩恵を実感することができません。 いなべ市は、合併前の各町がいち早く整備を進めたことにより、整備率は98%と県内市で最も高い整備率を誇ります。一方、汚水処理に要する経費は、使用料だけで賄うことが出来ず、一般会計からの繰入金で補填する状態が続いています。このような状況から、平成26年5月から使用料を平均7%値上げすることが、昨年の3月議会で承認されました。 しかし、一般会計からの繰入金が依然として必要な状態に変わりはなく、一層の経営改善が求められます。このため、下水道ビジョンを策定し経営基盤の強化に取り組みます。 また、効率的に汚水処理を行うため、農業集落排水の公共下水道への統合を進めています。今年度からは北勢町中津原地区農業集落排水の統合に取りかかります。2-6 【福祉バス ルートの見直し】 平成18年度の運行開始以来、福祉バスは買物や通院の足として、高齢者などの日常生活を支えてきました。このうち大安ルートは、路線やダイヤの大幅な見直しが行われていません。しかし、オークワの開店やデイサービス利用への対応など、利用者を取り巻く環境やニーズも変わってきました。このため大安ルートの見直しを行います。平成27年度には便利になった“市民の足”が走り出します。2-7 【三岐鉄道 パーク&ライドの推進】 市民の通学や通勤に欠かせない三岐鉄道三岐線・北勢線。いなべ市内ではそれぞれ年間50万人の利用者があります。このうち三岐線大安駅は、パーク&ライドの利用が多く駐車場はいつも満車状態です。 このため、大安駅の東隣りに1,100㎡、20台分の駐車場を整備し、利用者の利便性を高めます。 北勢線については、平成25年4月に沿線2市1町が「北勢線事業の運営に関する協定」を締結し、平成25年度から27年度までの3年間、財政支援の継続を決めました。今年度も7,300万円の支援を行うとともに、支援が終了する平成28年度以降の方針について協議を進めます。 また、西桑名駅のJR近鉄桑名駅への延伸については、桑名駅前広場整備事業との関係で遅れていますが、利用促進の柱でもあり、引き続き、強く要請していきます。安全でおいしい水を安定供給するために、施設の整備は欠かせない。平成26年度 施政方針

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