いなべ市|平成24年度 施政方針
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援できるよう、昨年「災害時要援護者支援制度」を立ち上げました。11自治会で説明会を実施し、支援が必要な方の名簿を作成して、支援ができる方の情報の提供を順次進めているところです。今年度はこれを市内全自治会に広げ、共助による災害に強いまちづくりを進めます。 また、地域で支援を必要とする方と、支援できる方の情報をGISのデジタル地図に落とし込み、迅速で、効果的な支援を図る「要援護者台帳(お助けマップ)」を昨年、三重県で初めて構築しました。今年度は、このシステムを活用して、支援が必要な方と支援ができる方の情報の登録を進めます。また、日頃のご近所付き合いを通して、要援護者を見守り孤立させないよう、地域サポーターの育成やミニサロン、ふれあいサロンを進めます。1-5 〈オレンジの輪をつなぐ〉 腕や鞄に付けられたオレンジのリングをご覧になったことがありますか。市役所の職員も名札や鞄に付けています。このリングは、認知症を正しく理解する「認知症サポーター養成講座」を受け、認知症の方やその家族を暖かく見守る応援者に配られるものです。いなべ市では既に3,500人のサポーターが誕生し、支えあいの輪が着実に広がってきています。小学校や子ども会でも養成講座が開かれ、キッズサポーターも続々と生まれています。誰もがかかりうる認知症。正しく理解し、ご近所の皆さんが少し気に留め、さりげない見守りによって助け合っていく「高齢者見守りネットワーク」を進めます。目指す姿のキャッチフレーズは、「ご近所福祉 ~そっと支えたい~」です。1-6 〈就労へとつなぐ〉 働くとは、れています。元気で働けることは誰にとっても大きな喜びです。昨年、障がい者の就労を支援する製麺所「麺工房はな」が開設されました。いなべ市障害者就労支援センターに通う障がい者とスタッフが、美味しい蕎麦麺作りに日々研鑽を積んでいます。4月にはこの蕎麦が食べられるお店が藤原町山口の簡易パーキングでオープンします。皆様も是非お立ち寄りいただき、いなべ特産の蕎麦を召し上がってください。 さて、障がい者が住み慣れた地域で働けることは自立への大きな一歩です。そこで今年度は、工場や商店の方の協力のもと現場で社会体験を積む職親制度を始めます。また、農業公園でも障がい者が育てた農作物を、レストラン・フラールの食材として提供できるような支援の場づくりを進めます。 いなべ市の生活保護の被保護者数は、平成20年度の101人(保護率2.2‰)から、平成23年度には155人(同3.4‰)と急増しています。経済不況による派遣労働者の解雇や病気、高齢等による生活困窮など厳しい社会情勢により、いなべ市においても発足から最も多い被保護者数となっています。このため、生活保護世帯の早期就労を支援する就労支援員を1名増員し、2名体制で就労へとつなげます。1-7 〈予防につなげるワクチン接種〉 高齢者の4分の1がかかるといわれる肺炎。がん、心疾患、脳血管疾患に続く日本人の死因の第4位となっています。肺炎はワクチン接種の予防効果が高く、万が一、かかった場合でも軽症で済んだり、抗生物質が効きやすいなどの効果が認められています。このため、65歳以上の方に肺炎球菌ワクチン接種の助成を行い重症化を予防します。また、昨年に引き続きインフルエンザ菌B型(Hib)ワクチン、幼児用肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチン接種に対しても助成を行い、予防と重症化防止につなげます。2 支える力2-1 〈豊かな自然を支える〉 6年間の歳月を掛け取り組んだ調査活動が結実し、一つのかたちになろうとしています。これまで、三重県北部地域に分布し生育する植物の種類は、ほとんど調査されていませんでした。花の百名山として有名な藤原岳についても文献は少なく、いなべ市を含む三重県北部は、植物分布に関する調査文献の空白地帯でした。このため、麺処はな外観麺処はな外観パン工房あんの就労訓練パン工房あんの就労訓練「災害要援護者登録台帳」「災害要援護者登録台帳」自治会で作られた自治会で作られたパソコンで見る「要援護者台帳(お助けマップ)」パソコンで見る「要援護者台帳(お助けマップ)」キッズサポーターになった小学生キッズサポーターになった小学生4

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